上室性頻拍のカテーテルアブレーション手術の体験記 ①

どうも! 豆いなりです!

 

全くブログを書く気に慣れず放置していました。😅

 

前回の記事

 

mameinari.hatenablog.com

から・・・1か月以上経過しました。

 

まあ、そんなこともあるわな・・・と

気持ちを切り替えて

本日、入院から手術を終えるまでの様子を書いてみようと思い久しぶりに

はてなブログ」を開いた豆いなりでございます。

 

 

 

前回の診察から約1か月。

再受診することもなくいきなり入院予定の日に妻と大学病院に向かいました。

 

入院1日目

 

14時に入院の受付でしたが少し早めに行き

病院内の食堂で昼食を食べました。

 

そして、入院受付を済ませ8階の病棟に。

 

担当の看護師と一緒に病室に案内され

一通り簡単な説明を受けます。

 

トイレやシャワー室・コンビニの場所など。

また入院中の注意や貴重品の取り扱いなど。

 

以前、この病院には妻が入院していたので

ある程度のことはわかっていたのですが

最後まで口を挟まず傾聴させて頂きます。

 

その後、病院でレンタルをお願いしていた寝巻が届いたので

それに着替え

もってきた荷物を備え付けの引き出しや棚に移します。

 

手術の予定は2日後の午後とのことで

それまでは何もすることがないそうです。

 

とりあえず、検温・血圧を測定し

体に心電図のホルターを装着してもらいました。

これは退院の日まで付けたままだそうです。

 

「さあ、ここからどうしよう・・・。」

 

手術前の緊張もないし、煙草も吸えないし

とりあえずベッドに横になろうか。

 

入院の為、付き添ってくれた妻とも別れ

一人の時間となりました。

 

無料の部屋をお願いしていたので

6人部屋で、各ベッドはカーテンで間仕切りされています。

 

おっさん、爺さんばかりの6人部屋。

何もいいことはありません。

なので、スマホを取り出し時間を潰すことにしました。

 

仕事から解放された安堵感。

それにもまして、退院後また仕事に戻らなければいけない憂鬱感。

 

まあ、今は余計なことは考えず

体を休めよう・・・。そう思いボーっとして時間を過ごすことにしました。

 

こんな感じで初日は過ぎていきました。

 

入院2日目

 

朝早くから目が覚めます。

そりゃそうでしょ!

夜10時にはもう消灯で、することもなく寝るのですから。

 

まあ、熟睡は出来ませんでしたけど・・・。

 

同室のおっさんたちの

「あ~~しんどい・・・」

「うううう・・・・」

などの声や、突然のうめき声

また延々と続く独語が耳に入ってきます。

 

そしてたまに「プ~~~」とおならの音も。

 

ベッドにも慣れていなにので

何度も寝返りを打ちながらの一夜でした。

 

この日も検査とか一切なくて

ただバイタルを測るくらいです。

 

あっ!そうそう。

入院前から気にしていた鼠径部の剃毛がありました。

 

若い(20代前半)可愛らしい看護師さんが来られ

「豆いなりさん、手術の前に右太ももの付け根部分の毛を剃っておきますね」と

ニコニコと優しい笑顔で

バリカンを用意しています。

 

「ここでですか?」と聞くと

「はい、😄 ここで・・・」と事務的にことを進めようとしています。

 

覚悟を決めて横になりズボンを下ろします。

 

鼠径部の剃毛なのでパンツの太ももの部分を上げればいいのかと

思っていたのですが

いともあっさりとパンツを膝まで下ろされてしまいます。

そして手袋をはめて

「失礼します」とバリカンのスイッチを入れて

ジョリジョリ~~と剃っていきます。

大事な部分の周辺を剃るために

「ちょっと、ごめんなさいね~」と私の○○〇〇を手で押さえ

ジョリジョリ~~~。

袋の部分も手で上に押し上げ

ジョリジョリ~~~。

 

こんな若い子にお粗末な私の○○○○を見られて

情けないやら恥ずかしいやら

まあ、途中からどうでもよくなってきましたが。

 

剃毛が終わりパンツを上げてやっとホッとします。

「これで第一関門突破!」

終わってみれば、どうってことないか・・・。

そう思うようにしました。

 

その後、点滴用の留置針を右腕に装着して終了です。

「痛くないですか?」と聞かれ

少し違和感もありましたが

「大丈夫です」と気の弱い豆いなりが答えます。

 

「では、また何かあったらナースコールして下さい」と戻っていきました。

 

明日が手術なので午後からシャワーを浴びに行き

さっき剃られた下腹部を確認して

少しため息をつきベッドに戻りました。

 

入院初日と二日目はこんな感じで

後は食べて寝てるだけですね。

 

病院の食事は私的にはまあまあ満足でした。

妻が入院した時は

「美味しない・・」と残してましたが

私はすべて完食。

まあ、病院での食事なのでやや薄味ですが

問題なしです。

 

毎日こんな食事してたら体にいいんだろうな~と思いながら

食べてました。

 

動いていないので量的にも少ないと感じることもなかったです。

 

食後、コンビニに行って

ちょっと贅沢な(普段なら高くて食べないような)コンビニスィーツを

買ってきて食べるのが唯一の幸せなひと時でした。

 

入院3日目 手術当日

 

午後から手術の日です。

 

朝食のみ食べることが出来て昼食は抜きです。

午後1時の予定でしたが

前の人の手術が少し長引いたので2時からになりました。

 

手術用の服・下着に着替えて

弾性ストッキングを着用。

 

手術後はHCU(高度治療室)に移動とのことなので

必要なものをカバンに入れて迎えに来るのを待ちます。

(飲み物・タオル・下着・スマホなど)

 

時間が来て看護師さんが迎えに来ました。

点滴の針を刺して車椅子に乗り、手術室に向かいます。

いつも車いすを押す側なので

この体験は初めてです。

意外と・・・楽ちんですね。(^^♪

 

手術室に入ると医師・看護師など7~8名が待機しており

それぞれ自己紹介されます。

この時点でもそれほど緊張感はありません。

なるようになるという感じです。

ただ、一つだけ気がかりなことがありました。

それは尿道カテーテルの挿入です。

手術前、周りの人から

「痛いで~~~!」と聞いており、またネットで他の方の体験談を見てみても

かなり苦しいことが書かれていたので

先日の剃毛の次に心配していたことです。

 

人によっては麻酔のおかげで

挿入したことすら分からなかったというのもありましたが・・・。

 

車いすから降りて手術台の上に自ら上り

座ります。

手術用の服は色んな所にボタンが付いていて

上手く脱がせれるようになっています。

パチパチパチとボタンをはずされ体中に心電図用のパッドみたいなものを

貼られていきます。

冷たいので貼り付けるたびに体をピクピクさせる豆いなり。

 

そして体を寝かせて今度は下半身のボタンもパチパチパチと外され

下着も下ろされます。

「あ~~こんなに一杯の人が見ている前で・・・。粗末な○○○○が・・・」

などと思っているのも束の間

また、若い女性の看護師が

「豆いなりさん!おしっこの管を入れますね~」と。

 

「え~~!!?麻酔無しで~~~?」

無料イラスト 驚き に対する画像結果

容赦なく私の○○○○をつまむと先っちょの方から

管を押し込んできます!

「痛い~~~!!!」

無料イラスト 痛い顔 に対する画像結果

 

言葉で表現できないほどの激痛です。

のけぞる豆いなり!

そんなのを無視してどんどん奥へ進めていきます。

「もう少しですよ~痛いところはもうすぐ過ぎますから~」と

看護師さんの優しい声に励まされ何とか挿入が終わりました。

 

「まじか・・・」

 

とりあえず第二関門突破です。

 

 

 

そして大事な部分や体全体にカバーがかけられ

今度はカテーテルを挿入するところに部分麻酔の注射です。

 

これも痛かった。😩

 

麻酔が効いているのか効いていないのか・・・。

よくわからないうちにカテーテル挿入の為のシースが鼠径部の静脈に入っていきます。

 

豆いなり・・・意識ハッキリあります!

なんら普段と変わりません。

点滴に鎮静剤が入っているからボーっとして寝ている間に終わる・・・

はずじゃなかったの?

 

「重い・・・・ものすごく違和感が・・・」

グイグイと何かが入っていくのが分かります。

 

そして

カテーテルが挿入されます。

 

これも・・・なんか・・・わかります。

体の中に何かが入ってきているのが。

 

ふと、右上にあるモニターに恐る恐る目をやると

カテーテルがムニョムニョと進んでいるのが映っています。

 

ある程度胸の近くまで来た頃でしょうか。

右後頭部に激痛が走ります。

今まで感じたことのないような後頭部の痛みです。

「死ぬ・・・・これって合併症の脳梗塞ってやつちゃうん?」

と思いながらも耐えます。

 

次に歯が・・・歯茎の奥の方が

「痛い~~~~~!!!!」

 

歯が根本から全部抜け落ちるのではないかと思えるような

激痛です。

 

手術前に

「痛かったりしんどかったら遠慮なく言ってくださいね」と看護師の方に言われていましたが、近くに誰もいない。

足元で先生がカテーテルを捜査しているのはわかるが少し遠い。

 

豆いなり・・・耐えます!

 

やがてカテーテルが左側(心臓側)に移動しているのがなんとなくわかります。

すると、後頭部の痛みが治まり

その代わりに今度は左肩に激痛が走ります。

 

これも今まで経験したことのないような重だるい痛みが

ズシ~ン!!ときます。

 

「聞いてたのと違う!」

痛みに耐えながら豆いなりは思います。

 

麻酔無し、鎮静剤は?入ってる?

むっちゃ意識ハッキリしてるんですけど~~~~!

 

さあ、カテーテルがいよいよ心臓に到着したのでしょうか。

 

ここから先生方の声のやり取りが始まります。

専門用語が多いため

ほぼ、何を言っているのかわかりませんが

唯一

「誘発!」だけは解りました。

 

たぶん、これは意図的に不整脈を誘発させる合図なのでしょう。

この言葉の後に

「ドクドクドクドク・・・」と脈が打たれるのが分かります。

 

そうです・・・。

あの、不整脈時の不快な感覚のもっときついやつです。

次第に強度を上げているのか

体もやや痙攣気味になります。

 

これが何回も何回も繰り返し行われます。

 

「大丈夫ですか?気分悪くないですか?」と看護師さんが声をかけてくれますが

ここで「無理です・・・」といえば途中で手術を中止されそうな気がしたので

我慢します。

「大丈夫です・・・慣れてきました」

 

慣れていない豆いなりですが

強がって答えます。

 

この間も時折後頭部に激痛が走ったり左肩が重くなったりする

症状が起きます。

 

そして、誘発の結果、標的が定まると

その部分の焼却に入ります。

 

「ジワジワジワ~~~」と胸の中で熱いものを感じます。

それと同時になんかが焼ける臭い(プラスチックが焼けるような臭い?)がしてきます。

これも、結構つらいです。

焼ききるまで徐々に痛みが増していきます。

「ううううううう~~~~」

豆いなり・・・がんばって耐えます。

 

こうしてある程度手術が終わると

主治医がそばに来て

「数か所、誘発により焼却できたのですが一部、正常な脈のそばにありまして

間違えば正常な部分も焼いてしまうリスクがあり、そうなるとペースメーカーの

植え込みになってしまう。まだ豆いなりさんは若いからそれは避けたいので

ここで終了しようと思います。この後は通院で様子を見ながらお薬で対処していくかど

うかなど見ていきたいと思います」との説明を受けます。

 

「えっ?お薬は一生飲み続けなければいけないし、経済的にも負担が大きいから

カテーテルアブレーションをすることになったんじゃないんですか・・・」と

心の中で思いながらも、しょうがないわな・・・という気持ちで

主治医の言葉に頷きました。

 

「お疲れさまでした」という言葉を受けて

手術も無事?終了。この時点で手術前に聞かされていた

合併症なども起きずに済みました。

 

カテーテルを抜き、挿入部分を縫合しこれから過ごすベッドに移乗され

手術室からHCUに移動になります。

 

「もういい・・・この手術はもういいわ・・・」

正直な感想でした。

 

手術が終わったのが夕方の5時半ごろ。

約3時間でした。

 

疲れました。

 

 

HCUに着くと妻と娘が顔を見に来てくれました。

あまり長くはいれないので

手術の内容を簡単に話して、来てくれたお礼を言って帰ってもらいました。

 

点滴はそのまま継続。

心電図・パルスオキシメーター・血圧計の器具を装着して今から安静状態で過ごすことに。

 

カテーテルを挿入した部分の止血の為6時間ほどの安静が必要と

下調べで分かっていました。

 

第3関門です。

 

入院前から心配していたこの動けない6時間。

みんな地獄だと訴えておりました。

 

豆いなりもかなりの腰痛持ちなので

大丈夫だろうか・・・と不安で仕方ありません。

途中で我慢できなくなって動いたらどうなるんだろう・・・。

 

が、このあとそんな心配がもっと恐ろしいことになるなんて

この時の豆いなりは思ってもいませんでした。

 

看護師が来られ

「午後の手術の場合は朝までここで安静にしてもらいます。右足は動かないように固定しますね。」と簡単に仰います。

 

「えっ・・・・?????朝まで?」

今、夕方の5時半でしょ。

私はてっきり6時間くらいだから夜中の12時には開放されると思っていたのに・・・

「朝までって何時ですか?」

「先生が来るまでですから7時ごろですかね・・早ければ6時半ごろ・・」

「まじで・・・」

 

ということは・・・13時間動いたらあかんてことですか?

 

「絶望」

無料イラスト絶望 に対する画像結果

 

そしてこのHCUのベッドの上での13時間が始まります。

 

昼ごはんを食べていないので

お腹も空いてます。

 

すぐに夕食が来たのですが体を起こせないので食べれません。

時間が来て

「これ下げてもいいですか?」と無情な看護師さんの言葉。

「はい・・・・」と豆いなり。

 

せめて寝ることが出来れば、時間も過ぎてくれるのだが

眠くありません。

 

また他にも術後の患者さんが同じ部屋のカーテン越しにいます。

「痛いな~しんどいわ~」と声が聞こえてきます。

ナースコールも頻回に押してます。

そして

「遅いな~早よ来いよ・・・・」とブツブツ聞こえてきます。

えずくような音も・・・。

 

「ハ~~~」と思い時計を見ても30分も経っていません。

 

「地獄や~~」

 

尿道カテーテルは入ったままです。

これも朝までそのままだそうです。

違和感と何かの拍子で動くと痛みも若干あります。

 

鼠径部の痛みや心臓の痛みなどはあまりありませんでした。

 

とにかく早く朝になることを願いながらじっとしていました。

せめてもの救いがベッドに除圧マットを敷いてくれていたことです。

これがなかったら耐えれませんでした。

 

また

定期的に看護師さんが見に来てくれて

体位変換してくれたり、

「左足は曲げてもいいですよ」と声をかけてくれたり。

それでも腰の痛みがピークに達したので

12時ごろ、ロキソニンを貰って何とか3時間ほど寝ることが出来ました。

 

朝までまだ4時間もあります。

 

続く。